平田たばこ店
有田大貴
「つなげるアートプロジェクト」の第3弾プロジェクトとして、平田たばこ店(広島市中区大手町)に有田大貴の「Smoke to Cloud / 煙から雲へ」が完成しました。タメンタイ合同会社の山本功が本プロジェクトのディレクションを手掛けました。
有田大貴は、作品の主題を象徴する物質を画材として用いることで、物質のもつ記憶や関係性を抽象化した作品を中心に発表しています。これまで、千羽鶴の灰を下地にした上に折り鶴を貼り付けた絵画作品シリーズや、海で拾得した素材を画材に浜辺でキャンバスを広げて制作する作品にも取り組んできました。
本作は、喫煙者と地域と自然のつながりを表現するもの。この喫煙所で集められた吸い殻を灰にし、絵の具と混ぜ合わせ、壁紙としました。その上に山や川の色を乗せることで、喫煙所に燻らせる煙が塊となって、自然と繋がっていくイメージを表現しています。加えて、シャッター部分にも同空間内のコンセプトを表現するプリントワークを展開しました。
略歴
1987 | 広島県生まれ |
2011 | 米国アラバマ州立ジャクソンビル大学芸術学部グラフィックデザイン学科卒業 |
現在 | 広島市を拠点に活動 |
主な展示歴
2017 | “Abstract Silver” / AUTOTEILLE(ドイツ・ベルリン) |
2019 | gallery G selection “The Ash of Hope –希望の灰-” / gallery G(広島) |
2019 | “A Flight of Prayers 〜祈りの飛翔〜“/ 直島本村ギャラリー(香川) |
2019 | “On the Earth, in the Sky“/ Is’ Art Galerie (マダガスカル・アンタナナリボ) |
2021 | “REVITALIZE” /GALLERY 301(神戸)、 “REVITALIZE” /gallery G(広島) |
つなげるアートプロジェクトは、一般社団法人広島県観光連盟(HIT)が主催する異業種連携プロジェクト「ひろしまをつなげる30人」から生まれた取り組みです。アートを多様性と可能性の象徴と考え、地域の企業・団体、
住民や観光客、そしてアーティストの三方良しの関係を形成することで、中長期的には国際平和文化都市・広
島を「世界一のアートの街」とすることを目指します。