タメンタイギャラリー鶴見町ラボ
2026.6.13 [Sat] - 2026.6.22 [Mon]
コガケイジ
(2026年6月9日 トークイベントの詳細について加筆しました)
タメンタイでは、2026年6月13日(土)よりコガケイジ「足下に満ちる、白と黒」を開催します。石炭と塩から、近代の熱源の背後にある歴史をたどる企画です。
現在は長崎に暮らすコガケイジは、炭鉱の痕跡や歴史のリサーチを手がかりとした映像作品や彫刻作品を制作してきました。またライフワークとして海水を汲んで塩を炊くかたわら、つるみアートスクールの運営メンバーとして広島にも定期的に足を運んでいます。
大阪・西成の日雇い労働者の歴史を遡りながら生き別れた祖父を探す2019年の作品をきっかけに九州に行き着いた作家は、そこに残る島の炭鉱に関心を深めました。日雇い労働者たちの過去は、九州の炭鉱と瀬戸内の塩田をめぐる熱源と労働の歴史とも重なります。
やがて衰退した島の炭鉱の周辺に残るボタとよばれる石炭の残滓を拾い集め、島の海水から塩をを炊くことを手がかりに、足下にあるけれど今は見えない近代の痕跡に接近する試みを展示します。
本展にあわせて、作品の背景についてご紹介するアーティストトークを6月13日(土)19:00よりタメンタイギャラリー鶴見町ラボにて開催します。
ぜひ足をお運びください。
2026年6月13日(土)より開催するコガケイジ「足下に満ちる、白と黒」の初日に、展示の背景にある炭鉱と塩炊きについて紹介するものです。
コガケイジは、西成で生き別れた祖父を探す「彼女は父を知らない、彼は西成にいる」(2019)を起点に、炭鉱を主な題材として活動を続けてきました。
近代化と同時に本格化した日本の炭鉱ですが、1960年代から70年代にかけて大量閉山し、国内では2002年にはほぼ完全に消失しています。
作家は炭鉱から拡張する問題意識と歴史に向きあってきました。発電燃料として自身の生活の一部を構成するエネルギーとなっている炭鉱は、日雇労働と炭鉱、廃墟と炭鉱、戦争と炭鉱、島と炭鉱、「過去」と炭鉱など、さまざまな問題と分かちがたく結びついています。
初期から現在まで続く通底した意識と2019年から続く九州の炭鉱のリサーチや近年のライフワークとしての塩炊きなどを振り返りながら本展覧会についてお話します。
奈良県出身、長崎県在住。2021年東京藝術大学映像研究科修了。大阪市西成区で生き別れになった日雇い労働者の祖父を探す映像作品から九州の炭鉱へのリサーチワークをはじめる。近年は炭鉱と海を主にテーマとして制作、発表している。また、その他に塩作り、平和資料館と共同したワークショップの企画やアートスクールの主催などの活動をしている。
instagram: @cage_koga7