タメンタイギャラリー鶴見町ラボでは、作品と場所や空間の関係に特に焦点を当てながら、想像力を喚起する企画を展開しています。太田川三角州を構成する京橋川を望む古い集合住宅の一室という空間条件にこだわった価値創造に注力しています。この空間だからこそ意味のあること、発表すべき表現を展開するアートスペースです。
近代以降のアートの価値体系は、美術史との接続を金科玉条としてきました。こうして評価を歴史の審級に任せることは、時間への信頼に基づいています。しかしタメンタイは、時間への過剰な注目からは一定の距離を取り、時間よりも空間への注目を促す立場を取ることにしています。「ホワイトキューブ」に支えられたコマーシャルな見せ方から距離を取り、作品と空間は固有で、切り離せない密接な関係性を持っているとの前提に立っています。そして、その取り結び方の可能性を切り開いていく役割を担います。
タメンタイが創造する付加価値は、作品と空間の関係的なありかたのバリエーションです。「タメンタイ」の名は、一面的でない美術の価値をそのままに見せていくギャラリーとして、多面的な統合体を目指そうと名付けました。さまざまな空間的な想像力の喚起の仕方を展開していくのです。アーティストはそれぞれ、企画のたびに新しい空間の使い方を提示しており、同じ空間でありながら、展示のたびにまったく異なる様相を呈します。空間は静的なものではなく、ダイナミックであり、過去と現在のさまざまな参照点──ギャラリーの周辺環境や歴史、作品、鑑賞者──が「ともに投げ込まれ*」、ひとつの空間を織りなし、いまーここの認識を変容させていくのです。
タメンタイ アートマネージャー
山本 功
* マッシー, D.著, 森正人, 伊澤高志訳. 2014.『空間のために』 月曜社.
タメンタイギャラリー鶴見町ラボは京橋川を望む集合住宅の一室にあります。2018年より広島を拠点にアートマネジメント事業を展開してきたタメンタイ合同会社が、2021年12月にオープンしたアートスペースです。美術だからこそのやり方で、場所性や空間性にアプローチする実験的、挑戦的な展示企画を月に1本程度のペースで開催しています。広島市現代美術館からも徒歩15分ほどです。
402 / GUEST ROOM
美術の多面的な可能性を探求する場。 404号室でアートスペースを運営するタメンタイのセカンドルームとして、2024年春にオープンしました。コレクション作品も常設展示しています。遠方在住の作家の滞在場所や打ち合わせ場所としても活用中です。ワークショップやイベントの開催場所としても活用していきます。
404 / EXHIBITION
TAMENTAI Gallery Tsurumi cho Lab
9-11 Tsurumi-cho, Naka-ku, Hiroshima City, Hiroshima
730-0045, Japan
JR広島駅から
広島電鉄5号線(広島港行き)
「比治山下」「比治山橋」電停から徒歩約5分
えきまちループ右回り(バス)
「平塚町」バス停から徒歩約6分
JR横川駅、紙屋町、八丁堀方面から
広島バス23横県線(大学病院行き)
「鶴見橋」(段原中央経由)徒歩3分
「昭和町」(昭和町経由)徒歩4分
広電バス12号線(旭町行き)
※八丁堀方面から利用可
「鶴見橋」から徒歩6分
専用駐車場はございません。近隣のコインパーキング等をご利用ください
SMART鶴見町第1
徒歩1分以下 5台(軽・小型専用を含む)
※北行一方通行
タイムズフジグラン広島
徒歩7分 907台
市営鶴見町第二駐車場
徒歩3分 34台
比治山公園内駐車場
徒歩10分~
第1P 30台、第2P 58台、第3P 27台(普通22・大型5)
※利用時間9時00分~19時00分
市営鶴見町第一駐車場
徒歩5分 21台
空間の特性を生かし、演出する企画を立案します。作品と空間は固有の関係を取り結びます。その場でアートが果たすことができる役割を吟味したプロジェクトを展開しています。「つなげるアートプロジェクト」における壁画を中心としたアートディレクションのほか、イベントやワークショップ企画、店内での作品展示・販売を手掛けています。
これまでの主な実績例
2024年
つなげるアートプロジェクト 広島市立広島特別支援学校
一般社団法人広島県観光連盟(HIT)
2024年
DEJIMASTOCK ART×INTERIOR
DEJIMA STOCK
2021年
Azure Hiroshima Base アート展示
山口フィナンシャルグループ
アートマネジメントの現場の経験に基づいた調査業務を遂行します。マーケットやアートシーンのレポーティングのほか、社会的インパクト評価の考え方に基づいた事業評価や効果検証にも取り組みます。
これまでの主な実績例
文化芸術イベントの効果検証報告書作成
国内外のアートマーケットのレポーティング
美術品取引のデジタル化と市場構造の変化についての検討
タメンタイギャラリー鶴見町ラボでの展示企画の目的は、多様で固有の付加価値創造です。ここで生み出された価値は、かたちを変えて各種プロジェクトの企画提案へと展開します。調査プロジェクトで得られた知見はこれらの企画遂行やアーティスト支援に役立てられるほか、事業評価を見据えた戦略的なプロジェクト展開にも貢献します。
アートマネージャー/代表
山本 功
Yamamoto Isao
1992
広島市生まれ
2011
広島市立舟入高等学校卒業(国際コミュニケーションコース)
2015
京都大学文学部卒業(専門は人文地理学)
2015-2018
公益財団法人福武財団(直島コメづくりプロジェクト担当)
2018-
TAMENTAI GALLERY代表
商号
タメンタイ合同会社(TAMENTAI G.K.)
設立
2017年
資本金
400万円
本店所在地
広島県広島市安佐北区
鶴見町ラボ
広島県広島市中区鶴見町9-11 第2三沢コーポ404
代表者
山本 功
事業内容
アートマネジメント事業、調査・マーケティング支援事業他
外部プロジェクト
瀬戸内アートコレクティブ
Art Managers Lab.
hiroshima art scene