Azure Hiroshima Baseにおける作品展示の展示替えを行い、第2期展示がスタートしました。濱元祐佳、山口達典、小森宥羽、東咲良の計22作品を、施設の2階と3階に展示しています。
同施設では、DX推進とコワーキング機能とならんで「アート」を基軸として打ち出し、デジタルテクノロジーと人間がいかに関わるかも含めて考える場となることが企図されています。
第1期展示では有田大貴、木村翔太、古川諒子、松本千里の4名の作品を展示し、銀行だった建物が新たな機能を備え持つにあたって、広島や周辺地域に対する新たな空間的視角や想像力を喚起する作品を展示しました。
第2期展示では、AIや機械と人間の関係性を考えるにあたり、関係性の認識についての示唆を持つ作品を展示しています。
濱元祐佳は写実技法と創意的な構図によるぬいぐるみ、男女、親子を描いた4点を展示。質感や使用感の写実的な描写の手にかかることで、自己と他者の非同一性が強調されています。
山口達典は「もし人間が滅び、知性を持った機械だけが生き残る世界が訪れたならば、わたしたちが創造主である神を想った神話のように、機械も創造主である人間を想うはず」という設定のもと描かれた「神話の時代」シリーズを出展。荒涼とした人工物の世界を展開しています。
小森宥羽による布に刺繍は、無名の人物や何気ない風景、道端のゴミなどのドローイング作品。対象の輪郭は意識的に選別され、抽象化されています。わたしたちが視覚情報を処理し事物の有り様を認識する際には、過剰を捨象し、不足を補完していることを再認識させてくれます。
東咲良は心象風景に自らの感情を仮託する絵画を制作。独自の色彩感覚と造形意識が印象的に目に映る「痛みのスケッチ」シリーズから、「海の中のベッドにひとりでうずくまっている状態」を描いた作品から出発した小作品群を出展しています。
今後、出展作家のイベント等も予定されています。
会場の利用は通常有料ですが、受付で展示鑑賞目的を申し出ることで無料でご覧いただけます。
● 濱元祐佳(はまもと・ゆか)
主な受賞歴:
ホームページ:https://yukahamamoto.amebaownd.com/
Instagram:@hamamoto.yuka.415
● 山口達典(やまぐち・たつのり)
主な展示歴:
ホームページ:https://yamaguchitatsunori.jimdofree.com/
Instagram:@yamaguchi_tatsunori
● 小森宥羽(こもり・ゆう)
主な展示歴:
Instagram:@okaasanmiffy
● 東咲良(ひがし・さくら)
Instagram:@f0si_