吉田真也が主宰するプロジェクト「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」に、タメンタイ合同会社の山本功が企画協力しています。
「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」は、異なる分野で活動するアーティスト、ダンサー、アートマネジャーらが相互に関わりながら、対話を通じた表現活動を行うことを目的とした共同体です。今年度は、『往復書簡/Correspondance』と題し、12月にかけて行われる3つのワークショッププログラムの成果を、来春に展覧会として発表する予定です。
本プロジェクトの概要について、2023年11月12日に開催される第2三沢コーポオープンデイにて発表します。今後の展開とあわせて、ぜひご注目ください。
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「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」はここ広島で、異なる分野で活動するアーティスト、ダンサー、アートマネジャーらが相互に関わりながら、対話を通じた表現活動を行うことを目的とした共同体です。( Ⅰ )死者や他者と出会い直す( Ⅱ )場所性の回復(Ⅲ)歴史への応答、を軸に様々なプログラムを実践していきます。
広島への原爆投下時に気象観測機のパイロットとして搭乗し、投下の指示を出したクロード・イーザリー。後に広島の人々の幻影に苦しみ、精神を病んだ彼と哲学者ギュンター・アンダースの著作に『ヒロシマわが罪と罰ー原爆パイロットの苦悩の手紙』がある。二人の間で交わされた往復書簡を、広島在住のアーティスト吉田真也とコンテンポラリーダンサーの中西あい、岩手萌子が共同で読み、対話を通じてパフォーマンス表現として制作することを試みます。
またニューヨーク在住のアーティスト、アリー・ツボタにもオンラインで参加いただきます。ツボタは2022年に来日し、東京や茨城、広島でリサーチを行いました。その中で広島にルーツをもつツボタは、広島市出身の詩人原民喜に着目します。自身の壮絶な被曝体験を基にした短編小説『夏の花』などを世に残した民喜と自身の間で、架空の往復書簡を交わすというプロジェクトを展開していきます。
そしてプログラムの進行とともにアメリカと日本の間で往復される対話は、随時ホームページで公開されていきます。国家や人種、言語、生者と死者、被害者や加害者といった境界を越えて交わされる ”コレスポンダンス/Correspondance” は、最終的な展覧会へと繋がっていきます。
クロード・イーザリーとギュンター・アンダースによる往復書簡の記録「ヒロシマわが罪と罰」を読み、彼らの体験や思想に触れていきます。そして参加者同士での対話の中で生まれてくる、戦争や現在の広島についてなど様々な問題を考えていきます。対話の様子は写真や映像で記録され、後に編集された記事としてHP 上に掲載致します。同時に英訳され、ニューヨーク在住のアーティスト、アリー・ツボタに共有されます。
※ワークショップは既に終了し、近日中にHPにて記事を掲載予定です。
Vol.1 を受けてアーティストのアリー・ツボタに2022年に行なった日本でのリサーチや原民喜を題材とした制作についてトーク形式でお話して頂きます。ニューヨークと広島をオンラインで繋ぎ、アーティストと来場者を交えたディスカッションを行います。どなたでもご参加できます。実際に来場しての参加(定員20名)のほか、オンラインZoomでの参加も可能です。
トークの詳細や参加方法などはHPで後ほどお知らせ致します。
「ヒロシマわが罪と罰」を読み、参加者同士での対話を経て、今度はパーフォーマンス表現へと繋げていきます。一般的に加害者と目されてきたクロード・イーザリーの体験を、広島で生きる私たちがどのように引き受け、拡張された意味での演じること、身振りとして表現可能か(またはその不可能性)を実際に身体を動かしながら考えていきます。ワークショップの様子は吉田によって映像記録されます。
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