Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ Vol.4 EXHIBITION『往復書簡 /Correspondance』(yo-haku 3/7-3/11)

Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ Vol.4 EXHIBITION『往復書簡 /Correspondance』

企画協力している「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」の今年度プログラムvol.4となる展示企画『往復書簡/Correspondance』を、yo-haku広島市中区小町)にて2024年3月7日(木)から3月11日(月)まで開催します。

「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」は、異なる分野で活動するアーティスト、ダンサー、アートマネジャーらが相互に関わりながら、対話を通じた表現活動を行うことを目的とした共同体です。今年度は、『往復書簡/Correspondance』と題し、昨年10月から12月にかけて3つのワークショッププログラムを行いました。本展はその成果発表展として、プロジェクト主宰者でもある広島在住のアーティストである吉田真也、ダンサーの岩手萌子と中西あい、そしてニューヨーク在住のアーティスト、アリー・ツボタの4名の作品を発表します。

また、会期中には計3回のパフォーマンス公演があるほか、3月10日(日)にはトークイベントも予定されています。どうぞご参加ください。

◯内容

本展覧会に参加している4人のアーティストは、プログラムVol.1〜Vol.3を通じて交流を深めながら、あらゆる境界を跨いだ他者との共存、往復の可能性を模索してきました。広島在住のアーティストである吉田真也、ダンサーの岩手萌子中西あいは、広島への原爆投下時に気象観測機のパイロットとして搭乗し、投下の指示を出したクロード・イーザリーと哲学者ギュンター・アンダースによる往復書簡『ヒロシマわが罪と罰ー原爆パイロットの苦悩の手紙』を共同で読み、加害者と目されてきたイーザリーの体験や言葉に、自らの身体や口を重ね合わせ、パフォーマンスや映像で表現することを試みます。

ニューヨーク在住のアーティスト、アリー・ツボタは広島市出身の詩人原民喜に着目します。自身の壮絶な被曝体験を基にした短編小説『夏の花』などを世に残した民喜と自身の間で交わされる、架空の往復書簡を作成することで、歴史や死者の言葉を再現・再編することの倫理性を私たちに問いかけます。国家や人種、言語、生者と死者、被害者や加害者といった境界を越えて交わされる ”コレスポンダンス/Correspondance”は、今日を生きる私たちに、過去や想像しえぬ他者へと繋がる見えざる橋となることでしょう。

Vol.4 EXHIBITION『往復書簡 /Correspondance』

パフォーマンス公演

  • 日程:①3/8(金)18:30-19:15(開場:18:15)
  • ②3/9(土)18:30-19:15(開場:18:15)
  • ③3/10(日)11:30-12:15(開場:11:15)
  • ※各回とも講演内容は同一です。
  • ※各公演前に転換を行います。転換中は入場することができません。
  • 出演:岩手萌子、中西あい
  • 料金:1500 円(小学生以下は500円)(税込)
  • 定員:15名程度
  • お申し込み:https://forms.gle/LQSTJiirhYkrxHcHA

トークイベント

  • 日時:2024年3月10(日)12:30-13:30(パフォーマンス③終了後に開催)
  • 料金:無料
  • 定員:20名程度(申込不要)
Vol.4 EXHIBITION『往復書簡 /Correspondance』タイムテーブル

「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」について

「Reflecting Hiroshima – リフレクティング ヒロシマ」はここ広島で、異なる分野で活動するアーティスト、ダンサー、アートマネジャーらが相互に関わりながら、対話を通じた表現活動を行うことを目的とした共同体です。( Ⅰ )死者や他者と出会い直す( Ⅱ )場所性の回復(Ⅲ)歴史への応答、を軸に様々なプログラムを実践していきます。

2023年度プログラム『往復書簡/Correspondance』

広島への原爆投下時に気象観測機のパイロットとして搭乗し、投下の指示を出したクロード・イーザリー。後に広島の人々の幻影に苦しみ、精神を病んだ彼と哲学者ギュンター・アンダースの著作に『ヒロシマわが罪と罰ー原爆パイロットの苦悩の手紙』がある。二人の間で交わされた往復書簡を、広島在住のアーティスト吉田真也とコンテンポラリーダンサーの中西あい、岩手萌子が共同で読み、対話を通じてパフォーマンス表現として制作することを試みます。